最近読書していますか?
文化庁の2024年1〜3月の調査によると、「国民の成人3人に1人が1カ月のうちに1冊も本を読まない」ということが判明しました。
具体的な内訳は以下の通り。
- 1〜2冊読む: 27.6%
- 3〜4冊読む: 6.0%
- 5冊以上読む: 3.3%
一方で、1か月に1冊も本を読まない人の割合は62.6%に達し、これは過去最高の数字となっています。
その背景として挙げられているのが、スマホおよびSNSの普及。
ネット上の文章は短くて話し言葉のように読みやすいものが多いです。
対して本は、大量の文章や普段聞かないような語彙が入っています。
読書をすることで文章への理解力や論理的思考を鍛えらる効果も!
この記事では40代が秋の夜長にじっくり読みたい【自分を成長させる本を3冊】ご紹介いたします。
①10倍速く書ける 超スピード文章術
「文章作成が苦手」という方におすすめ
40代になると部下の文章を添削したり、長文の資料を作ったりする機会が増えるもの。「文章を書くのが苦手……」という方は意外と多いです。
「10倍速く書ける 超スピード文章術」は、プロのライター上阪徹氏が執筆した本で、文章を速く効果的に書くための方法を紹介しています。
主なポイントは以下の通り。
- 文章は「素材」から構成されるという考え方を持とう
- 素材(事実、エピソード、数字など)を効率的に集める方法
- 読者と目的を明確にしてから書き始める重要性
- 一気に書き上げ、後から推敲する手法
学校では教えてくれないスマートな文章作成のコツが学べます!
わかりやすい文章を早く書けるようになる!
この本は、メールから企画書、報告書、本まで、あらゆる長さの文章に適用できる技術を教えてくれます。
仕事をする中で文章作成は避けて通れないもの。
文章力に自信がない人でも、わかりやすく伝わる文章を速く書けるようになると苦手意識が無くなりますね!仕事の効率化にもなりそうです。
ぜひ文章作成が苦手な方にこそ読んでいただきたいです!
②人生の9割は40代で決まる
40代は人生において重要な時期
40代は体力とともに思考の柔軟性も減少していきます。
しかし本書は、「40代はその後の人生を決定づける重要な時期」と位置づけています。
著者・和田秀樹氏は精神科医、臨床心理士、映画監督、小説家、管理栄養士など多数の肩書を持つ方です。
この本の主なポイントは以下の通り。
- キャリア、家庭、人間関係など、あらゆる面での向き合い方を解説
- 40代の過ごし方が50代以降の人生の満足度に直結する理由
- 自己成長と充実した生活を目指すための実践的なアドバイス
キャリアと家庭の充実期を迎える40代。
悩みも大きく、気軽に相談できる相手も少なくなりがちです。そんな40代にこの本が一助になることでしょう。
柔軟性のある魅力的な大人を目指そう
この本は、40代に突入し、自身の人生設計やキャリア、家族関係に真剣に向き合おうとしている人におすすめです。
- 思考の柔軟性を維持するために、あえて自分とは真逆の考え方の本を読む
- 10年後の自分のために勉強し、惜しみなく学びに投資する
- 夫婦関係を今一度見直す
- 自分で解決することにだけ悩む
なかなかアドバイスを受ける機会が少なくなっている40代への具体的なアドバイスがたくさんです。
この本を読んで老化に向き合い、自分とは違う考えを受け入れていつまでも柔軟性のある豊かな大人を目指しましょう!
③幸せになる技術 ~人生で一番大切なのに誰も教えてくれない
幸せになる方法を具体的に指南
40代になると、これまでの人生を振り返る機会も増え、「自分の人生において幸せってなんだろう」とぼんやり考えることもありますよね。
この本は、著作家・ブックライターである上阪 徹氏が「幸せになるための5つの重要な技術」を紹介しています:
- 「成功」を目指さず、自分なりの幸せの定義を持つこと。
- 「やりたいこと」を仕事にせず、目の前の仕事に真摯に取り組むこと。
- お金に執着せず、他者のために使うことを考えること。
- 日常的に機嫌よく過ごし、不快な要素を取り除くこと。
- 「ありがとう」を口癖にし、感謝の気持ちを持つこと。
今すぐにでも始められる具体的なメソッドですね!
幸せは自分の心が決める
著者は3000人への取材を基に、上記の技術が幸せにつながると説いています。説得力がありますね。
本書は、読者に「一般的な幸せではなく、自分なりの幸せ」を見つける方法を提案しています。
幸せは自分の心が決める──。家庭に仕事に忙しく自己肯定感が下がりがちな40代にこそ読んでいただきたい1冊です。
読書は「最高の自己投資」
経営者や管理職ほど読書している!
冒頭でふれましたが、近年「国民の3人に1人が1カ月のうちに1冊も本を読まない」状況です。
しかし、別の調査によると「経営者や管理職ほど読書している」というデータがあるそうです。
これは経営者や管理職の方々が読書に大きな価値を感じている、ということです。
最近読書をしてないな、という方は久しぶりに本を手に取ってみてはいかがでしょうか?
40代からの脳の老化対策に!
悲しいですが、40代から前頭葉の萎縮が始まることが一般的に知られています。
ポイントをまとめました。
- 脳の萎縮は30代から徐々に始まり、40代になると前頭葉の萎縮がより顕著になる。
- 40歳を過ぎた頃から、頭蓋骨と脳の間に隙間ができ始め、この隙間は年齢とともに大きくなっていきます。
- 前頭葉の萎縮は、意欲や創造性の低下、感情抑制力の衰えなどの機能的変化をもたらす可能性があります。
- 萎縮の進行度合いには個人差があり、生活習慣や健康状態によって影響を受けます。
- 40〜50代の中年期は認知症予防の「一次予防」として重要な時期とされています。
- 前頭葉萎縮の初期徴候として、行動の固定化(例:同じ店にしか行かない、同じ著者の本しか読まないなど)が挙げられます。
- これらの変化は自然な加齢プロセスの一部ですが、適切な生活習慣(運動、バランスの良い食事、十分な睡眠など)を維持することで、脳の健康を保つことができます。
「意欲や感情抑制力の衰え」、「行動の固定化」……なんだか最近の自分にも周囲のご年配の方にも思い当たる節がたくさんあります。ゾッとしますね。
読書だけでなく、運動や健康的な食生活など、総合的なアプローチが重要ですが、読書は脳の刺激になることは間違いないです。
40代から積極的に読書習慣を取り入れることで、前頭葉の萎縮を防ぎ、認知機能を維持・向上させる効果が期待できます。ぜひ、脳の老化対策にも読書を積極的にしていきましょう。
本を開こう!
40代はまだまだ成長できる
読書することで自分とは違う価値観に触れることができたり、人生の大きな気づきが得られたりします。
40代は長く生きてきたようでまだ人生の道半ば。
学ぶことはやめず、いつも自分をアップデートさせて前に進んでいきたいですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!