ドライガーデンを取り入れる前に知っておきたいデメリット一覧

最近は知名度を増してきた「ドライガーデン」。
水やりの手間が少なく、見た目もスタイリッシュでおしゃれな印象がありますよね。
でも実際に取り入れるとなると、
「ちょっと難しそう」
「本当に自分に合うのかな?」
と不安になる方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなドライガーデンを検討している方のために、施工前に知っておきたい“デメリット”を中心に、実例や対策も交えてご紹介します。
ドライガーデンのデメリット

「手間いらず」と言われるドライガーデンですが、実はデメリットもあります。具体的に確認していきましょう。
水やりの注意点:乾燥に強い植物にも油断は禁物
「水やりが少なくて楽そう」と思われがちなドライガーデン。でも実は、“適度な水やり”が必要な植物も多く、一律に乾燥させすぎると枯れてしまうこともあります。
特に夏場は、植物によっては早朝や夕方に水をやる必要があり、「完全放置」とはいかないのが現実です。
植物選定の難しさ: 合う植物とその対策
ドライガーデンに向いている植物は、主に多肉植物やアガベ、ユッカなど乾燥に強い種類。でも、日本の気候や自宅の土壌によってはうまく育たないケースもあります。
地域や庭の条件に合った植物選びがカギになりますが、それが意外と難しいと感じる方も多いです。
雑草管理の手間: 雑草が生えやすい理由
砂利や石で覆われたドライガーデンでも、雑草はしっかり生えます。特に春~秋は、スキマからしぶとく出てくるので定期的な手入れが必要。
防草シートを敷いても年数が経つと効果が薄れたり、破れたりするため、完全に手間がゼロになるわけではありません。


ドライガーデンとロックガーデンの違い

「ドライガーデン」とよく似ているようで違うのが「ロックガーデン」。ドライガーデンとの違いを確認していきましょう。
それぞれのガーデンスタイルの特徴
ドライガーデンは砂利・岩・乾燥に強い植物で構成され、乾いた気候を模したスタイル。メインは植物です。
一方で、ロックガーデンは岩や石を使って高低差をつけ、自然の地形に近い雰囲気を演出するのが特徴です。つまりメインは岩や石であり、植物は脇役になります。
どちらが適しているかの比較
見た目や管理のしやすさ、植物の種類など、ライフスタイルや庭の条件によって選ぶべきスタイルが変わります。デザイン性よりメンテナンス性を重視する方には、ロックガーデンの方が向いている場合も。
実際の施工例と事例
SNSや施工事例を見ると、ちょっとしたスペースや玄関アプローチにドライガーデンを取り入れている例が多く見られます。石の色や植物の組み合わせ次第で、かなり個性が出せてステキですね。
ドライガーデンの施工が、おかげさまで無事に終わりました!お客さんにも気に入ってもらえて本当に良かったです。チームの方々には感謝しかありません。ありがとうございます。
— とげまる園芸 (@togemaruengei) March 27, 2025
カウンセリング、生垣の伐採から始まって、抜根、ブロックの施工、水栓柱の交換、整地、植栽などと、 pic.twitter.com/EkgA5dxq8C
施工時の失敗とその対策

「思い描いたドライガーデンにならなかった」「失敗してしまった」という声も意外と多いのがドラーガーデン。具体的な失敗の内容やその対策を見ていきましょう。
失敗事例の紹介: よくある問題
・植物がすぐ枯れた
・雑草が予想以上に生えた
・見た目が寂しく感じた
こういった声が多く聞かれます。どれも「準備不足」や「過度な期待」が原因になりがちです。
予算オーバーを避ける方法
おしゃれに仕上げようとすると、意外と費用がかさみます。特に輸入植物や特殊な石材は高額。
最初は一部エリアで試す、小規模から始めるのが安心です。
施工前に考慮すべき要素
・植物が本当にその土地に合うか
・日当たりや風通し
・土壌改良の必要性
・家とのバランス
これらをしっかり検討しておくと、失敗をグッと減らせます。
魅力的なデザイン方法

砂利や岩石の配置が与える印象
石の大きさや色の違いで、落ち着いた和の雰囲気やモダンな印象に変わります。配置に高低差をつけることで、自然な奥行きも出せます。
ドライガーデンの様々な施工事例を見て、自分の好きなドライガーデンのタイプを把握しておくとよいですね。
ナチュラルでおしゃれなアクセントの演出
ウッド素材や流木、アンティーク調の鉢などを組み合わせると、ガーデン全体に温かみや遊び心が加わります。
最近は園芸店で流木を販売しているのを見かけます。雰囲気がぐっとよくなるので取り入れてみてもいいかもしれませんね。
季節に応じた植物の配置
乾燥に強い植物でも、花を咲かせる時期の違いを意識して植えると、季節の移ろいが感じられる美しい庭になります。
コストと予算について

初期費用とランニングコスト
砂利や石材、植物代、防草シートなどで初期費用はやや高めです。ただし、維持費は抑えられるのがメリット。

比較的高い費用がかかる要因
・特殊な資材(溶岩石や輸入アガベなど)
・業者依頼の場合の施工費用
・土壌改良にかかる手間とコスト
これらが費用を押し上げる要因となります。
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費用対効果を考慮した計画
「手入れしやすい」「長く楽しめる」という視点で見れば、多少高くても長い目で見てメリットがあります。
メンテナンスの手間

長期的な手入れの必要性
「放置でOK」と思われがちですが、植物の枯れ葉取り、雑草除去、砂利の補充などのメンテナンスは定期的に必要です。
植物の健康を保つための管理
多肉植物なども蒸れに弱いため、風通しの確保や過湿対策は大切です。夏の直射日光で葉焼けする場合もあります。
季節ごとのメンテナンスポイント
ドライガーデンは季節ごとに手入れのコツがあります。簡単にポイントをまとめました。
春🌸:雑草の発生に注意しましょう
夏🏖️:適度な水やりと蒸れ防止を心がけましょう
秋冬🍂☃️剪定や植え替えのチャンスです。様子を見ながら手入れをしましょう
季節によってメンテナンスを柔軟に変えることが大切です。
乾燥に強い植物の選定

手入れが楽なドライガーデンにするために、乾燥に強い植物選びをすることが重要です。
適応性の高い多肉植物とサボテン
エケベリア、セダム、ハオルチアなどは見た目も可愛く管理しやすいです。
猛暑や大寒波に負けないドライガーデンにしたいですね。
\エケベリア/

\セダム/

\ハオルチア/

どの植物も見た目は可愛いですが、とてもタフです。
アガベとブラック素材の魅力
乾燥に強くドライガーデンでは定番のアガベ。
ブラック素材の鉢や岩、砂利と組み合わせて「無骨さ」を演出するのもいいですね。
大人っぽい雰囲気を演出できるので、モダンでクールな印象にしたい人に人気です。
地元環境に合った植物の選び方
住むエリアによって育ちやすい植物は違います。
地域の園芸店で相談したり、同じ地域の施工例を参考にするのがベストです。
ドライガーデンの施工例

小さなドライガーデンにする
まずは小さなドライガーデンから始めると失敗しにくいです。ドライガーデンを後から広げることもできるからです。
実際に、玄関前や駐車場の一角に小さなドライスペースを作る方が多く、おしゃれな雰囲気を簡単に演出できます。
石や植物のバランスにこだわる
ドライガーデンでは植物が主役ですが、植物をかっこよく演出するためには岩や砂利、ライトのトータルコーディネートを意識することが重要です。
石と植物の配置バランスにこだわることで、雑誌の1ページのような仕上がりも可能に。

自然な雰囲気の演出方法
“きれいすぎない”無造作感を出すことで、よりナチュラルで落ち着く庭になります。
ナチュラルな雰囲気にしておくことで、少々の雑草でも目立ちません。忙しい人に向いていますね。
気候や地域に伴う注意点

乾燥地帯への適応
ドライガーデンは関東以南の比較的乾燥しやすい地域には向いていますが、梅雨時期や多湿地域では注意が必要です。
地域による植物の選定基準
ドライガーデンの植物の多くは日差しが強く乾燥した場所を好みます。寒さに特に弱い品種を植えてしまうと大寒波によって1日で全滅してしまう恐れがあります。
特に寒冷地では耐寒性のある種類を選ぶことが必須です。植物を購入する際には耐寒性を必ずチェックするようにしましょう。

土と水はけの重要性
施工前の土壌改良と排水計画はとても大切。特に粘土質の土地では注意が必要です。
ドライガーデンは「水はけが命」と言ってもいいほどに水はけの良さが大切です。ドライガーデンを始めるなら、ドライガーデンの土壌改良について調べて知っておく必要があるでしょう。
まとめ

ドライガーデンにはたくさんの魅力がありますが、実は見た目以上に繊細で、しっかり計画することが大切です。
失敗や後悔を防ぐためには、デメリットもしっかり知っておくことが第一歩。
しかしドライガーデンは、想像以上に日々の生活の中に癒やしをもたらしてくれます。
日々成長し、季節によってさまざまな表情を見せてくれる植物たちは可愛くて仕方がないものです。仕事から帰宅して植物の様子を見たり、必要なら水やりをしたりする。休日は草取りをしたり選定をしたり、ホームセンターにガーデニング用品を見に行ったりする。そんな時間が生まれます。

興味のある方は、ぜひドライガーデンにチャレンジしてみてくださいね。
あなたの理想の庭づくりの参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
